猫を飼う上で定期的な爪のケアは飼い主さんの義務。でも、爪切りを嫌がる猫ちゃんに手を焼いているという飼い主さんも多いのではないでしょうか。中には嫌がって逃れようとする猫に引っかかれてしまったり噛まれてしまったという話も良く聞きます。猫の爪はそのまま放置しておくと、人や家具を傷つけてしまうリスクがあるので、定期的なケアが必要不可欠。そこで今回は、猫が爪切りを嫌がって暴れる場合の対処法や、爪切りの正しい手順について詳しくご紹介します。

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猫が爪切りを嫌がるのはなぜ？

猫が爪切りを嫌がるというのは珍しいことではありません。理由として考えられるのは以下の3点です。

 

・爪は敵から身を守るための武器だから

・手足を触られることに慣れていない

・爪切りによって痛みを感じた経験がある

爪は敵から身を守るための武器だから

まず一つ目は、爪が猫にとっての武器であるから。猫は、鋭く長い爪を使って敵から身を守る本能を持っています。よって、大切な武器である爪を切られるのを嫌がるのは当然のことと言えるでしょう。

手足を触られることに慣れていない

二つ目の理由は、手足を触られることに慣れていないため。飼い主とのスキンシップに慣れているとはいえ、撫でられたりすることはあっても手足に触れられる機会はあまりないはず。そのため、触られ慣れていない手足を触られると拒絶反応から暴れてしまう猫もいるのです。また、爪をカットする時の刺激が嫌いというケースもあります。

爪切りで痛みを感じた経験がある

猫が暴れる3つ目の理由として、過去の爪切りで痛い思いをしてトラウマになっているケースも考えられます。猫の爪の根元のピンクの部分には血管と神経があり、その部分を切ってしまうと当然痛みを感じます。また、深く爪を切ってしまうと出血するケースもあります。爪切り嫌いを進行させないためには、爪切りに失敗しないということが大切です。

爪切りの必要性とは？

外で暮らしている猫は木に登ったり獲物を捕まえたりするため、鋭い爪が必要不可欠ですが、室内で過ごす飼い猫は、生活の中で爪を使うことがありません。野生の猫のように自然の中を走り回ることで適度な長さに保つことができないので、飼い主のケアが必要になります。そのまま放置すると猫が痛い思いをしたり、人や家具などを傷つけてしまう恐れがあるため、定期的なケアを行いましょう。

 

外遊びさせている飼い猫は、室内飼いの猫ほどこまめなケアが必要ない場合もあるので、爪の伸び具合を見ながら判断するといいでしょう。

猫が爪切りで暴れる時の対処法

爪切りの際に猫が暴れてしまう時の対処法は以下の3つ。

 

・洗濯ネットやタオルを利用する

・気をそらす役割の人とペアで行う

・数回に分けて切る

洗濯ネットやタオルを利用する

まず一つ目はバスタオルや洗濯ネットなどに包んで暴れないようにしてから爪を切るという方法です。タオルを使用する場合、手の爪を切る時は足と体にタオルと巻きつけるという風に、爪がタオルに引っかかったり爪で傷付けられたりしないようにするのがポイント。洗濯ネットの場合は、猫を入れてからくるくると回して動けないようにしてから、ネットの網目から爪だけ出して切ります。

気をそらす役割の人とペアで行う

おもちゃが大好きな猫なら、一人がお気に入りのおもちゃを使って気を紛らわせている間にもう一人が爪切りを行うという“ペア作戦”がおすすめ。もちろんおもちゃでなくても、夢中になって遊ぶグッズがあればそれを使いましょう。遊ぶのが大好きな猫であればうまくいく可能性があるので試してみる価値はあるはず。

数回に分けて切る

一度にすべて済まそうとすると途中で暴れ出してしまう猫もいるでしょう。数日にわたって何度かに分けて手早く切るようにすれば、だんだん嫌がらなくなるかもしれません。

猫の爪切りの正しい手順

猫の爪切りの正しい手順をご紹介します。興奮している時間は避け、できるだけリラックスしている時間帯に行うのがポイントです。普段から足を触ることに慣れさせておくとスムーズに切ることができますよ。

 

①猫が落ち着ける体勢にする

②後ろ足の外側から切る

③肉球を押して爪を出す

④先端を2～3mmカットする

 

爪の根元に見えるピンク色の部分には神経が通っているので切らないように注意しましょう。

猫の爪切りで注意すべきポイント

爪切りの目安は1カ月に一度。猫の爪切りで注意するべきポイントは以下の４つです。

 

・活発に動き回っている時は避ける

・一度に深く切らず少しずつカットする

・神経や血管を傷つけないように注意する

・動物専用の爪切りを使用する

どうしてもうまくできない場合は病院へ行こう

猫が爪切りを嫌がるのはある意味仕方がないことですが、そのまま放置しておくわけにはいきません。紹介した方法を試してもどうしてもうまくいかない場合は、動物病院に相談するというのも一つの方法です。猫の性格にもよりますが、できるだけストレスを与えない方法を見つけてあげてくださいね。