ガラス張りになっているトリミングスタジオをたまにのぞいてみると、おとなしくしている犬もいれば、暴れていたり、震えていたりする犬もいます。シャンプーをしてもらったり、長くなった毛をカットしてもらったりと、本来であれば気持ちの良い場所であるはずのトリミングスタジオで、なぜ暴れたり、震えたりする犬がいるのでしょうか？

 

今回は犬がトリミングスタジオでおとなしくできない理由について解説していきます。愛犬がトリミングスタジオでおとなしくしてくれずに困っている飼い主さんは、ぜひこの記事を参考にしてください。

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犬がトリミング中に暴れる原因とは

犬がトリミング中に暴れる原因として、次の4つが挙げられます。

 

・犬の性格
・過去のトラウマ
・触られること自体が嫌い
・トリマーとの相性

 

何故これらの原因により犬がトリミング中に暴れてしまうのか、もう少し具体的に見ていきましょう。

犬の性格

人間と同じように犬も一匹一匹性格が違い、トリミングを素直に受け入れられる犬もいれば、それができないシャイな性格の犬もいます。飼い主以外の人とあまり触れあったことのないシャイな性格の犬はトリミングを毛嫌いすることが多いです。

過去のトラウマ

犬は過去に経験したことをしっかり記憶していて、以前のトリミング中にあった不快な出来事を思い出し、突然暴れだすことがある、と言われています。犬がトリミング中に経験した不快な出来事として、次の項目が挙げられます。

 

・深爪をされて、出血した。
・シャンプーやバリカンが原因でかゆくなった
・シャンプーを流すお湯が熱かった、もしくは冷たかった
・ブローの風が顔に直接当たり、息苦しかった

 

こういった経験をすることにより、犬はトリミングを辛いもの、嫌なものと認識し、嫌がって暴れてしまうことがしばしばあります。

触られること自体が嫌い

飼い主以外に触れられたことがあまりない犬は、トリマーに触られることを不快に感じ、トリミング中に暴れだすことが稀にあります。

トリマーとの相性

人と同じように、犬にも個性があり、相性があります。施術してくれるトリマーとの相性の悪さを感じ取った犬がトリミング中に暴れ出す場合があります。

トリミング中に暴れる犬への対処法

では、トリミング中に暴れる犬に対し、飼い主はどのような対応をすればよいのでしょうか？できるだけ具体的に解説していきます。

サロンやショップに慣れさせる

初めてトリミングを経験する犬は、慣れない環境に困惑し、暴れだすことがあります。少しずつ慣れさせるためにもトリミングを行うサロンやショップ、動物病院に犬を連れて事前に訪問することをおすすめします。犬に少しずつその環境に慣れさせることで、トリミングに対する不安感を払拭することが可能です。

普段からシャンプーやブラッシングを経験させる

トリミング前のシャンプーやブロー等の一連の行為を「ベイシング」といい、このベイシングの段階で暴れだす犬も多いようです。この場合、シャンプーやブローに慣れていないことが原因として考えられます。普段の生活からシャンプーやブロー、ブラッシング等を定期的に行ない、慣れさせておけば、ベイシング時に犬が不安に感じることもありません。

子犬の時からトリミングを経験させる

子犬の時からトリミングを経験している犬は、そのほとんどがトリミング中に暴れることがありません。幼いころからトリミングを経験している犬はトリミングを「生活サイクルの一部」と認識し、されることが当たり前であると感じているからではないかと考えられます。幼少期の犬は3～4週間に一度、トリミングに連れて行ってみてください。そうすれば成犬になってもトリミング時に暴れるようなことはほとんどありません。

トリマーさんとのスキンシップを試みる

性格がシャイな犬は、飼い主以外の人に触れられるだけで不安に感じてしまいます。愛犬がもしトリミング中に不安がっているようであれば、担当のトリマーさんとのスキンシップを試みましょう。担当のトリマーさんに少しずつ心を開くようになれば、愛犬は安心してトリミングを受け入れることでしょう。

犬がトリミングで暴れる時の気持ちを知ろう

犬がもしトリミングをおとなしく受けられないようであれば、犬がなぜトリミングを嫌がっているのかを理解し、犬の気持ちに寄り添った対応をしてあげてください。本来気持ちいいものであるはずのトリミングを嫌がるということは、犬にも相応の理由があるはずです。言葉にならない犬の気持ちを感じ取り、犬がどうしたら気持ちよくトリミングが受けられるか、まずは一緒に考えてみてください。