犬もやきもちをやく?多頭飼いでの注意点や犬が嫉妬した際の対処法
「犬が1匹だけだと、家に人がいない時に寂しくないかな?」「犬同士が仲良くしている姿を見たい」などの理由で多頭飼いを考える人は多いもの。しかし、犬はやきもちをやく生き物です。2匹目を迎えるタイミングや先住犬へのケアをよく考えないと、犬が嫉妬して問題行動を起こしたり、ストレスによって体調を崩したりしてしまう可能性があります。今回は犬が嫉妬した際に見せる行動や、多頭飼いを始めるタイミングと注意点について解説します。
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目次
犬は嫉妬をする生き物
犬も人間と同じように、やきもちをやく生き物です。このことは科学的な研究によっても明らかになっています。犬の嫉妬は飼い主の愛情が他の犬や動物、人間の子どもなど、他者に向けられた時に起こりがちです。また、ぬいぐるみやスマホ、本、新聞など、生き物以外でも飼い主の興味を引くような物に嫉妬する場合もあります。
犬が嫉妬した際に見せる行動とは?
犬は嫉妬した際に見せる行動は、攻撃的なものや自傷行為など様々です。中には嫉妬が原因と気が付きにくい行動も含まれるので、普段と違う様子が見られたら注意深く観察してみましょう。
相手に吠える・威嚇する
最も分かりやすい嫉妬による行動は、やきもちをやいている対象に吠えたり威嚇したりすることです。時にはエスカレートして対象を攻撃してしまうこともあるので、もし攻撃しそうな様子が見られたら速やかに対象から離すようにしましょう。
飼い主の気を引こうといたずらや粗相をする
普段は大人しい犬でも、嫉妬すると飼い主の気を引こうとして、物を壊すなどいたずらをすることがあります。また、トイレはしっかりと覚えているはずなのに、トイレ以外の場所で排泄をした場合も嫉妬による行動と考えられます。
自身の身体を舐め続けたり噛んだりする
もともと気が優しい犬の場合は、やきもちをやいている相手への攻撃も自制しがち。そして、やり場のない気持ちを自分に向けてしまうため、自分の脚を噛むなど自傷行為につながってしまうことがあるのです。また、噛むまではしなくても、身体の一部を執拗に舐め続ける場合もあります。
その場を離れる
飼い主が自分以外のものに夢中になっていると、犬はすねてしまい、その場を離れることもあります。この行動も嫉妬と分かりづらいため、気が付いたら犬が近くからいなくなっていたら、犬が寂しい思いをしているかもしれないと考えてみてくださいね。
2匹目の犬を迎えるベストタイミングは?
多頭飼いを始める場合、2匹目の犬を迎えるタイミングは犬たちが関係性を築く上で重要です。2匹目を迎えるベストタイミングはいつなのか見てみましょう。
先住犬が社会性を身に付ける2~3歳以降がおすすめ
2匹目の犬は先住犬の行動を真似する傾向にあります。そのため、先住犬が幼い頃に2匹目を迎えるとお互いのしつけが大変になってしまうことも。2匹目は先住犬が社会性をしっかり身に付けた頃合いを見計らってからにすると良いでしょう。
犬の成長はサイズによって多少異なります。小型犬や中型犬は2歳で人間の24歳相当になり、落ち着きが出てくるので、2匹目を迎えても受け入れやすいでしょう。大型犬は小型犬や中型犬に比べてやや成長スピードが遅く、3歳で人の26歳程度になります。そのため、先住犬が大型犬の場合は、3歳ごろまで2匹目を迎えるのを待つことをおすすめします。
できれば2匹目は子犬期のうちに迎える
多頭飼いを始める場合、先住犬だけでなく2匹目に迎える犬の年齢も重要です。2匹目の犬は可能であれば生後90~120日のパピー期の子犬から探すと良いでしょう。なぜならば、子犬は順応性が高く先住犬と良好な関係を築きやすいからです。
多頭飼いを始める際の注意点
多頭飼いを始める際の注意点は、先住犬のケアをしっかりすることです。
先住犬が老犬の場合はストレスに注意
シニアの先住犬がいる家庭が2匹目に子犬を迎えたことで、子犬から刺激を受けたシニア犬が若返ったというケースは多くあります。また、シニア犬は犬同士の上下関係にあまり興味を示さないことも多いので、後輩犬と良好な関係を築きやすいと言えます。
しかし、シニア犬と子犬の組み合わせは、注意しなければならないこともあります。子犬は社会性がまだ成長途中なので、遠慮というものを知りません。加えて若い身体には元気が有り余っています。そのため、シニア犬が疲れていたり、のんびりしたいと考えていたりするのにも関わらず、しつこく遊びに誘うことも。
すると、シニア犬に大きなストレスがかかってしまい、若返るどころか体調を崩してしまうこともあるのです。後輩犬がある程度成長して落ち着くまでは、シニアの先住犬との関り方を飼い主がしっかりとチェックして管理するようにしましょう。
先住犬を優先することを心がける
2匹目の犬を迎えると、どうしても後輩犬にかまう時間が増えがちです。とくに子犬を迎えた場合、しつけや遊びに夢中になって、先住犬にあまりかまえなくなったということもあるでしょう。しかし、今まで飼い主の愛情を一身に受けていた先住犬としては当然面白くなく、ストレスや嫉妬心を抱く原因となってしまいます。
また、犬は犬同士での上下関係に厳しく、優先順位を非常に気にします。もし、後輩犬に夢中になるあまり、後輩犬を優先していると、犬同士の関係性のバランスも崩れて混乱を招いてしまいます。多頭飼いを始めた際は、先住犬を優先することを心がけて変わらぬ愛情を持っていること、先住犬の方が優位にあることを犬たちに示しましょう。
犬が他の犬に嫉妬した場合の対処法
飼い主がいくら気を付けていても、先住犬が後輩犬にやきもちをやいてしまうことがあります。犬が嫉妬した際の対処法を見てみましょう。
犬たちへの接し方を見直す
どれだけ気を付けているつもりであっても、犬が嫉妬による問題行動を起こす場合は、嫉妬してしまうような行動を飼い主がとっているということです。2匹目の犬を迎えた後に、先住犬が先に挙げたような問題行動を起こすようであれば、つい後輩犬ばかりにかまっていないか、優先順位があやふやになっていないかなど、犬たちへの接し方を見直してみてください。
いたずらは叱らず無視する
犬が嫉妬からいたずらや粗相をしてしまった場合、つい「ダメでしょ!」と叱ってしまいがちですが、ここで犬を叱りつけるのはNGです。犬は叱られているにしても、飼い主が自分の方を見てくれたと嬉しくなり、「いたずらや粗相をすれば飼い主がかまってくれる」と間違った認識をしてしまうからです。
犬が突然いたずらや粗相をするようになった場合は、叱らずに無視をして片づけをしましょう。そして、別のところで話しかけたり抱っこしたりして愛情を示してあげましょう。また、犬が嫉妬してしまう状況を作らないように工夫することも大切です。
多頭飼いは犬がやきもちをやかないように注意して
犬は嫉妬深い一面も持つ生き物です。犬の嫉妬による問題行動の中には対象を攻撃するなど、大きな問題につながることもあります。また、攻撃はしなくとも大きなストレスによって体調を崩してしまう場合もあるので、犬が嫉妬しないように飼い主が十分に注意しなくてはなりません。
多頭飼いを始める際は先住犬の年齢などタイミングをしっかり見計らってから2匹目を迎えるようにしましょう。また、2匹目を迎えた後も先住犬を優先することを心がけて、先住犬のケアをしっかりとしてあげましょう。
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